事「業」を「営」むと書いて営業。よく言われることだが、自分が経営する気持ちになって事業運営を考えることが営業活動の基本になる。それによって事業上の問題点や課題が見えてくれば、その解決のためにできることを考える。営業の本質とは決して「ノルマ達成」にあるのではなく、「提案・支援」こそが要点だ。
QC(品質向上)やZD(安全第一)など、ビジネスの世界にはさまざまな用語が交わされるが、近年になってあらためて重視されているのが「CS」だ。CSは「CUSTOMER SATISFACTION」の略。つまり「顧客満足」の意味になる。「お客様第一」のようなスローガンにするのではなく、お客様の期待を受け容れて、応え、解決する仕組みを考えていくことを意味する。営業は、まさにその第一線に立つべき存在なのだ。
一般に企業実務は「専門職」「ライン部門」「スタッフ部門」の3種に大別される。「専門職」はスペシャリストで、当社では工場における技術職が相当する。「ライン部門」は直接お客様に接する主に営業部隊で、「スタッフ部門」はそれを支える総務や人事、財務経理などの、言わば本社機能そのものと言うことができるだろう。前線の活動をサポートしつつ、会社を実質的に動かしていく役割が求められる。当社では、経営者感覚で考え行動するスタッフの養成を方針としている。
● 経理・財務
資金調達・運用及び資産管理にかかわる業務全般を担当。日常の経理業務、決算処理に加え、営業のサポートを行う。
● 法務
特に担当を決めないが、近年の企業活動は契約や特許、危機管理への対策が従来にも増して重要になってきており、法感覚、法的知識を持つ社員の充足を進めている。
● 人事・総務
人事考課全般と人材採用、教育、制度化などを担当。会社のあるべき姿を展望しつつ、組織の活性化へ率先して取り組む思考と行動が求められる。
モノが生まれて世に出るまでには、概ね次のようなサイクルを経る。
研究 − 開発 − 設計 − 試作 − 生産準備 − 調達 − 生産 − 販売
自動車部品においては、当社は部材メーカーとして、このうち設計・試作から参画し、生産準備から生産に至るまでを、工場において担っている。したがって、自動車メーカーの要請や期待を受けて、いかに良い製品を供給していくかという「技術開発」能力とともに、人的資源や設備能力をいかにコントロールしていくかという「生産管理」ノウハウが大きな意味を持つ。特に、中国などとの競合に打ち勝つ国際競争力が求められる中では、生産管理(Production Management)の高度な実践のために、「総合的品質管理(TQM=Total Quality Management)」による全体最適の追求が極めて重要になっている。
自動車産業は製造業では最もITが発達した分野といわれ、自動車メーカーと部品メーカー間の情報の共有とCAD(Computer Aided Design)−CAM(Computer Aided Manufacture)の活用が進み、設計・生産スピードの向上や在庫レス(ジャスト・イン・タイム)の生産方式を可能にしている。当社においても受発注システムのデジタル化や最新のCAD/CAMの導入を積極的に推進。機電一体の技術製品が増えつつある現在、機械設計、電子制御、情報通信など、スペシャリストの活躍の場はますます拡がっていくことだろう。